2019-06-10 雨音 張り裂けそうな音が落ちてくる 次から次へと降り注ぐ音色に 酔いそうになるのを必死に食い止める 全身で感じるそれはどこか儚い 刹那弾ける あの日感じた音はもう戻らない 闇に吸い込まれる音の粒が愛おしい 誰にも知られず消えていく 何の意味があったのか 困り顔の音が歩いてる そっと独り交差点に向かう 青信号になるのはいつなのか 刹那変わる 後戻りは出来ない あの交差点にサヨナラ言って 誰にも知られず消えていく 何の意味があったのか 誰にも知られず消えていく 意味はないかもしれない でも微かに そこに音はあった あったんだ あったんだ