2019-07-16 愛玩具 行く宛のない手紙 想いはずっと前からここにある 風化していく 想いはばらけてカケラになり 音に混ざって歌となる 書きかけの手紙と 乾いた万年筆 想いの詰まったおもちゃ箱 玩具達は真夜中に歌う 無き主人を弔うように 宴が終わるその後に 踊り疲れた玩具はそっと眠る 甘い夢の中で主人と戯れながら 過ぎ去った時間は戻らない 手紙も万年筆も音も何もかも ずっと前からここにあるのに 剥がれ落ちていく言葉と想い 存在を消された玩具は今日も踊る 夜を取り込んで踊り狂う 無き主人を弔うように 存在を取り戻せる日を願って いつか いつの日か…